こんにちは、ゼロです!
ついに日本百名山、カウントダウンが始まりました。 今回登ってきたのは96座目・皇海山(すかいさん)。
「百名山の中でも特にマニアック」「ガチ勢向け」と言われるこのお山、噂に違わず本当に手強かったです。でも、その分めちゃくちゃ達成感がありました。そして、安堵しました。
銀山平(かじか荘)を起点にした1泊2日のクラシックルート、ハプニングも含めて全部書きます。
2泊3日か、1泊2日か問題
行動時間が長いこのコース、最初は2泊3日で計画していました。ロングコースのうえ、鎖場も梯子もあるコースです。激疲れが予想されます。そんなわけで当初はパッキングも2泊仕様でやっていたくらいです。
ただ、ヤマレコを調べてみると1泊2日で歩いている方が多い。2泊にすると食料が増えて荷物も重くなる。それならば…と1泊2日に変更。
あとは天気予報とにらめっこしながら晴天をねらって日程を決めました。


ルート概要
| 日 | 行程 |
|---|---|
| 1日目 | 銀山平(かじか荘)➜ 庚申山荘(泊) |
| 2日目 | 庚申山荘 ➜ 薬師岳 ➜ 鋸山 ➜ 皇海山 ➜ 鋸山 ➜ 六林班峠 ➜ 庚申山荘 ➜ 銀山平 |
駐車場・トイレ情報
駐車場は銀山平に上段(約20台)・下段(約20台)・登山口直前(5台程度)があります。かじか荘の駐車場を少し過ぎたところです。私たちは上段に駐車できました。
トイレは銀山平キャンプ場のものを利用できます。登山前にここで済ませておくのがおすすめです。
1日目:庚申山荘まで

登山口 ➜ 一の鳥居は舗装された林道歩き。
一の鳥居 ➜ 庚申山荘からいよいよ山道らしくなります。鏡岩あたりまではゆるやかで歩きやすいですが、泊まり装備が肩にのしかかってくる区間でもあります。
鏡岩には休憩スペースがあるので、ここで一息つくのがおすすめ。そこを過ぎると少し急になってきます。
庚申山荘:まさかの「布団なし」事件

ヤマレコの記録でよく見かけるあのピンクの布団。すっかりあてにしていた二人でしたが、山荘に着いて判明したのは…
「布団、撤去されました」
前日泊まった方に聞いたら、もう布団はないとのこと。ガーン。

「やったー!と喜んだのも束の間、あるはずの敷布団がない……! 『いや、どこかにあるはず!』と小屋中を隅から隅まで探しまくったのですが、本当にどこにもありませんでした(笑)。
ショックを受けつつも諦めて、今回は潔く畳の上に直接寝袋を敷いて場所を確保!マットなしのダイレクト畳スタイルで、今夜の寝床が決定です。
- 私(ゼロ):念のため持参していた「山と道MINI2に入っている薄い短めのマット」を投入。上半身だけカバーのやつ。
- Gyuntaさん:潔く持ってこない選択。畳の上に寝袋だけでゴロン。男気。
「これ大丈夫か…?」と思っていましたが、畳のクッション性が想像以上に優秀でした。板の間じゃなかったのが救い。背中が冷えることもなく、硬さはあるものの思いのほか悪くなかったです。
…ちなみに後日、YouTubeを見ていたら私たちが泊まった翌日には布団が復活していたことが発覚。なんというバッドタイミング!まぁ、しょうがない(笑)。
夜の寝床スタイル(冷え性の私の場合)
- 2階の方が暖かいので、2階に寝床を確保
- シュラフの足元にカイロを1個入れておく
- 上半身:半袖Tシャツ+ワークマンのフリース(長袖)
- 下半身:ノースフェースのアルパインライトパンツ
ちなみに着替えスペースはありません。着替えを持っていきましたが結局使えなかったので、荷物を減らしたい方は省いてもいいかもしれませんね。
山小屋でいびきが気になる人へ
音に敏感で山小屋ではいつも眠れない私が試した方法。
AirPodsの「ノイズキャンセリング+バックグラウンドサウンド」の組み合わせがいまのところ最強です。
iPhoneの場合、設定 > アクセシビリティ > オーディオ/ビジュアル > バックグラウンドサウンドをオンにして「ダークノイズ」や「雨」を選ぶと、ノイキャンと相まって周囲の雑音がかなり消えます。ノイキャン単体だと突発的な音が逆に際立つので、この組み合わせがポイントです。
追加であると良いのが、アイマスク(夜中のヘッドランプの光対策)と耳栓(AirPodsが外れた時の保険)。
結局この夜もほとんど眠れませんでした。Gyuntaさんも私も、かなりの寝不足状態で翌日のロングコースに臨むことになりました。
就寝前の山トーク
このルート、来ているのはガチで百名山を目指している方が多いです。
就寝前は山の大先輩や同志たちと山トーク。同じ目標を持つ人たちとの時間は格別です。
翌日の出発を聞いたら「2時起き」「3時起き」というグループもいて、ロングコースの本気度を実感。午後7時には就寝しましたが、私はAirPodsで完全に自分の世界に入っていたので、テレビの砂嵐のような音を聞き、心を落ち着かせて、ただただ横になっていました。
眠れないのはいつも通りでしたが、感情のぶれもなく静かに過ごせたのはラッキーでした。
2日目:激アップダウンと神の30分仮眠

「一晩寝て、鬼早起きして片付けを始めたものの……荷物がぐちゃぐちゃすぎて、どこから手をつければいいのかわからないレベル(笑)。
とりあえず、片っ端からリュックに詰め込んでいます!これもまた、山の思い出ということで!
2:30 周りがガサガサし始めたので、小屋泊の波に乗って起床。
朝ごはんは、母が前日に作ってくれた苺大福+マルコメのしじみの味噌汁というなんとも不思議な組み合わせ(笑)。2時台にご飯を食べるのは至難の業ですが、これで何とか体を起こしました。

出発しようとしたところで、もうひとつのハプニング。 朝の山荘トイレが大混雑して長蛇の列に。こればっかりは待つしかなく、出発が少し遅れることになりました。
なんと、この庚申山荘のトイレの情報です。現在、オーバーユースでトイレが使えなくなっているということです。携帯トイレ持参が必要ですね。
※日光市公式ホームページ 足尾の山歩き情報 をご確認ください。
3:45 庚申山荘を出発。
暗い中での行動開始です。

「キレイな朝焼けの中、遠くの富士山を見つけて思わず立ち止まり、指をさすGyuntaさん。 ……が、この画像だと小さすぎてちょっと見つけられないですよね💦 ぜひ画面をズームして、心の目で中央のあたりを探してみてください(笑)!」
薬師岳 ➜ 鋸山:緊張の連続区間

降っては登り・登っては降りの繰り返し。薬師岳を経て鋸山へ向かう区間はヘルメット推奨エリアです。三点支持で慎重に進む場面が続きます。体力的にも精神的にも消耗する区間です。ほぼ眠れていない体には、なかなかこたえました。

荷物を少しでも軽くしたい方へ: 私は鋸山にプラティパスの水(1リットル)をデポして皇海山へ向かいました。帰りに回収する形で、荷物を減らしながら進めました。回収時は暑かったので、この水がありがたかったです。

皇海山 登頂(96座目)🎉

「やっと辿り着いた山頂で、Gyuntaさんをパシャリ。 喜びも束の間、ここからが本当の勝負です。まだまだ続く長い長い下山路に向けて、安全第一でリスタートします!」
9:00ごろ 登頂!

「私の膝の上にあるのは、持ってきたお赤飯のおにぎり。 なのですが……恥ずかしながら疲れすぎてしまって、まったく喉を通りません(涙)。
自分が本当に疲れた時でも、これなら食べられる!という山ごはん(行動食)を、ただいま絶賛研究中です。」
頂上で少し休んで食事…と思ったのですが、暑さと疲労で持参した赤飯が喉を通らず。こんなときはゼリー系が正解ですね。リポビタンDゼリーで補給しました。
六林班の道:長いけど整備が神レベル
10:24 鋸山に戻り、デポしていた水を回収。
同じ道を戻るか、六林班峠経由の周回にするか。疲れた体であの崖区間を再び登るのは危険だと判断し、長くても周回コースを選択しました。
六林班の道、噂通りひたすら長い。笹エリアは直射日光も強く、暑かったです。そして前夜の寝不足が本格的に牙を剥いてきて、歩きながら眠いという初めての感覚。登山でこんな状態になったのは初めてかもしれません。

覚悟していた笹藪漕ぎがまったくなくて、本当に歩きやすかった〜! Gyuntaさんも足取り軽やかに下山中。身構えていただけに、この快適さは最高の裏切りでした(笑)。
ただ、笹がきれいに刈り払われていたのには本当に助かりました。藪漕ぎ覚悟でいただけに、整備してくださった方々への感謝しかありません。

「かなり疲れていた下山中のひとコマ。 最後の力を振り絞って、不安定なガレ場を慎重にクリアしていきます。あと少し、頑張れ〜!」
晴れを狙って入山したおかげで渡渉の水量も少なく、問題なく通過できました。
14:04 庚申山荘に帰還:神の30分仮眠
睡眠不足+肉体疲労+緊張疲れが全部ピーク。もう限界でした。
山荘の2階の畳スペースをお借りして、帽子を目にかけ、AirPodsでダークノイズを流しながら30分だけ仮眠。
ほとんど眠れた感覚はなかったけれど、自分の世界に入り込んで「無」になる時間が効いたのか、起きたら嘘みたいに体が軽くなっていました。人間の体って不思議です。
その後は荷物を詰め直して、これから登る方々や無事登頂した方々とも少し話して。
15:03 庚申山荘を出発。5分休憩を何度か交えながら、良いペースで下山。
ひたすら長く感じる道を歩きました。
17:06 銀山平に無事下山!
装備メモ:防寒着、持ちすぎた
「寒かったら嫌だ」とダウン+フリースをしっかり持っていきましたが、5月中旬は思いのほか暖かくほぼ出番なし。終わってみれば荷物を減らせたな、というのが正直なところ。
ただし、少し前には雪が降って極寒だったという記録もあります。時期と直前の天気予報で判断するのが正解。カイロを数個シュラフに忍ばせておくという手もありだと思いました。
番外編:帰りのご褒美と、まさかのSA泊

「皇海山からの下山時間を考えると、かじか荘のお風呂に滑り込むのは難しいと最初から予想していました。 だからこそ、今回の計画は最初から『水沼の湯』へ直行ルート! 昔の駅を改造したレトロで味のある空間で、タフな登山を終えた体に温かい温泉と夕飯がじわ〜っと染み渡りました。」
かじか荘の日帰り入浴には時間的に間に合わないので、帰り道の水沼の湯へ。
入浴+ご褒美すき焼きセットをいただきました。おかわり自由のお米が釜炊きでめちゃくちゃ美味しく、Gyuntaさんはおかわりしてました(笑)。

「下山後は奮発して、すき焼きセットでエネルギー補給! 温泉上がりの無敵状態なふたりが、ものすごい勢いでガッついている瞬間の1枚です(笑)。美味しいお肉で身も心も満たされて、今回の山旅も大満足で終了です🙌」
お風呂に入ってお腹いっぱいになった結果、帰りの高速で睡魔との闘いに敗れ、完全に限界。サービスエリアで仮眠 ➜ 再出発 ➜ また限界 ➜ またSAで就寝。結果的に翌朝7時に帰宅しました😆。
おかげで深夜割引が効いて、予定外の節約になったのはちょっと嬉しかったです(笑)。
おわりに:日本百名山残り4座
手強かったけれど、その分達成感もひとしおだった皇海山。これで残り4座!
ほっとしています。
一緒に歩いてくれるGyuntaさん、応援してくれる皆さんのおかげでここまで来られました。ラストスパートも、マイペースにゆるっと楽しんでいきます!
それでは、次回もお楽しみに。マハロ〜!

コメント