【春の中辺路⑥・完】体が軽い奇跡の最終日。百間ぐらの絶景と、本宮大社の静かな感動

山旅・登山記録
このレトロな外観と、スタッフの皆さんの温かいホスピタリティに感動しました。

1. 早く着くのは、いちばんのセルフケア

こんにちは、ゼロです。

いよいよ中辺路も最終日。

昨晩は「小口自然の家」に早めに到着。
お風呂に入って、しっかりストレッチして、セルフマッサージまでできました。

この「余裕」が、想像以上に効いていて。

朝起きた瞬間、思わずひとこと。
「あれ?体、軽い」

連日歩いてきたとは思えないほど、スッと動ける感覚でした。

長く歩く旅で一番大事なのは、たぶんこれ。
「早く着いて、しっかり休むこと」

これって地味だけど、いちばん効く“戦略”かもしれません。


2. 校内放送で始まる、ちょっと特別な朝

朝6時15分。

「朝食の準備できました」

館内に流れる校内放送。
この時点で、もうちょっと楽しい(笑)

食堂へ向かうと、そこは海外のハイカーにも対応したビュッフェスタイル。

牛乳に豆乳、フルーツ、生野菜。小口自然の家の朝食ビュッフェは、海外からのハイカーも意識した、爽やかでヘルシーな品揃えでした。

サラダにスクランブルエッグ、シリアル……と並ぶ中で、
「さて、ご飯と味噌汁を」と思ったら――

ない(笑)

主食はパンでした。

『さて、ご飯とお味噌汁を……』と思ったら、まさかのパンオンリー!一瞬フリーズしましたが(笑)、久しぶりに食べるレーズンパンが、意外なほど美味しくて。これも旅の思い出ですね。

一瞬びっくりしたものの、
久しぶりに食べたレーズンパンが、これがまた美味しい。

今朝の私のチョイス。生野菜にフルーツ、そして卵にベーコン。豆乳で作ったソイラテを飲みながら、昨日の雨が嘘のような静かな朝を味わっています。

こういう“想定外”があるから、旅はやめられません。


3. 少数派ルートへ、本宮大社を目指して

小口自然の家を出発し、最終日最初の道標『30番』を通過するGyuntaさん。昨日の疲れが嘘のように、今日の足取りは驚くほど軽やかです!

小口から出発するハイカーの多くは那智方面へ。

でも、私たちは逆方向。
本宮大社を目指す、いわば“少数派ルート”です。

学校でいただいた美味しい水道水を水筒に詰めて、出発。

桜茶屋跡、石堂茶屋跡と、淡々と進んでいきます。

それにしても今日の体、ほんとに軽い。

足取りが自然と前に出る。
「歩くって、こんなに気持ちよかったっけ?」と思うくらい。

最終日にして、ようやく“理想の状態”にたどり着いた感じです。


4. ご褒美昼ごはんと、百間ぐらの絶景

小雲取山を越えて、林道出会い付近でお楽しみのお昼。

宿で注文したお弁当を開けると、

焼き鮭、卵焼き、里芋の煮物、そしておにぎり。

そうそう、これこれ(笑)

山で食べるこういうお弁当、どうしてこんなに美味しいんでしょう。

空は晴れ渡り、視界の先には連なる山々。
風も心地よくて、時間がゆっくり流れていきます。

百間ぐらに到着!見渡す限りの山並みと、静かに佇むお地蔵さん。これまでの疲れが吹き飛ぶような、中辺路屈指の絶景が広がっていました。

そして、その後に立ち寄った「百間ぐら」。

ここはもう、言葉より景色。

一気に視界が開けて、
これまで歩いてきた時間ごと報われるような、そんな場所でした。


5. ゴールの先にあった、静かな感情

1番から始まった道標カウントも、この『54番』でフィナーレ。私たちをゴールまで導いてくれて、本当にありがとう!

最後の道標「54番」でスタンプ。

次に、まず向かったのは、大斎原の大鳥居。

あの大きな鳥居を前にすると、不思議と気持ちが整う。

そこから熊野本宮大社へ。

熊野本宮大社。私たちの『春の中辺路』旅、ここに完結。この景色と、自分の足で歩ききった記憶は、一生の宝物です。

「無事に、安全に歩ききることができました」

そう伝えるように、静かに手を合わせました。

達成感、というよりも。
どちらかというと――

「終わってしまったなぁ」という、少しさみしいような気持ち。

でも同時に、確かな充実感もありました。


6. 温泉とビールで締める、最高の最終日

温泉の隣は十津川村観光協会。こちらで小辺路のマップが手に入ります。

下山後は「十津川温泉 滝の湯」へ。
源泉かけ流しのお湯が、じんわりと体に染みていきます。
「ああ、終わったんだなぁ」と、ここでもしみじみ。

この日の宿は、橿原(かしはら)市の「ビジネス観光ホテル河合」。

激安・綺麗・お庭が素敵。三拍子そろった謎の(?)高コスパ宿に大満足!歩き疲れた体に、この清潔感あふれる空間と静かなお庭は、何よりの贅沢でした。

ここ、正直かなり良かったです。
リピート確定。

夜は、今回何度もお世話になったスーパー「オークワ」で買い出し。

今夜の食卓は、サバ、サバ、お好み焼き、ときどきサラダ(笑)。オークワさん、この旅で何度お世話になったことか。ホテルの部屋が最高の居酒屋に変わる瞬間です。

ビールとお惣菜を並べて、夫婦で乾杯。
派手じゃないけど、こういう締めがいちばんいい。

中辺路、しっかり歩ききりました。



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